アパラチアントレイルをスルーハイクしていた札幌在住の気象予報士清水さんは、8月20日に無事ゴールのメイン州のマウント・
カタディンに到着しました。
4月9日にスタートして8月20日までの134日間は、想像していたよりも大苦戦だったようです。
旅の行程で送られてくる清水さんからの便りには、そんなことはあまり感じられず、いつもATを楽しんでいるように感じていました。
清水さんは、日本のリポートボランティアに毎日ポストカードを書き続けました。それは、いい意味でのプレッシャーにもなったようです。
私もそのボランティアの一人として清水さんからゴール後の日本からのハガキを含めて5通のポストカードを受け取りましたが、
そこにはいつも途中で出会った人との触れあいが書かれていました。
前の年に歩いたパシフィッククレストトレイルと比較しての環境の厳しさから再びアパラチアントレイルに来る事はないだろうと思っていた心がゴールに近づくにつれ、
機会を作っていつか戻ってきたいと変ったようです。
清水さんのHP「happy trail」からの引用です。
気持ちの変化の一因が、 北上とともに広がった北の大地の雄大な風景にあることは間違いありませんが、他にも、 巡り合わせとか運命とかでは説明しがたいような出会いに驚き、その不思議な力に翻弄されながらも、 それを乗り越えて前進することの爽快感やゲームで味わうようなスリル。さらに、 どんな環境においも生命を維持してゆこうとする生物の本質が、自分の体を通じて理解できるという感動。 こういった全てのロングトレイルの魅力が、今もゴールの興奮の余韻とともに私を刺激し続けています。言い換えると 「ロングトレイル中毒」が、今も進行中といったところです。
なんだかとってもうらやましい中毒にかかっているように思えます。
清水さんの帰国後の便りには、「日本にもこんなトレイルができるといいなあと思っています」と書かれています。
雄大な自然の北海道で、地域の人のホスピタリティが加わったロングトレイルがあったらどんなに素晴らしいだろうと思います。
清水さんのHP happy trail には、
毎日の行程の様子が写真でも見ることが出来るPHOTO JOURNAL が出来上がりつつあります。
毎日リポートボランティアに送ったハガキの文面とその日の写真で構成されていてとても興味深いです。ぜひご覧下さい。
http://www12.plala.or.jp/vagabond/