2005年02月23日

お飲み物は何に?

久しぶりに旅の小話を・・・。(長いです。ごめんなさい)

話は、1999年11月の事。3回目のNYCマラソンで良いタイムを出して気を良くした私が、レースの翌日に向った場所は・・・「ジャマイカ!」
自分へのご褒美に贅沢旅行をしてやろうと、紅葉のNYから暖かいジャマイカで、のんびりリゾートを計画したのだ。(こんな旅行はもう二度とできないだろうな、きっと)

そのジャマイカでの話・・・ではありません。そこに辿り着くまでの小話です。

その時の自己ベストタイムで完走して気分をよくしていた私は、レースの翌日ルンルンした気分で空港に向った。マラソン走って、ジャマイカで休養だよ。いいだろ〜!って周りに言って歩きたい気分を抑えて、「エアジャマイカ」のカウンターへ。
あら、ひっそりしている。ちょっと早かったかな?
あ、いたいた。カウンターのお姉さんに、チケットを見せると・・・。
今日のフライトはキャンセルになったので、アメリカン航空で行ってください。アメリカンでマイアミまで行って、そこからジャマイカに向ってください。・・・てな事を説明してくれた。

あっ、そう。またですか。一人旅はなぜかこういう事が多い。まあ何でもいいのだ。
荷物をガラガラ引きずってアメリカンのカウンターまで到着。たしかターミナルが別だったので遠かった。
アメリカンのマイアミ行きの搭乗口には、たくさんの人が待っている。混んでるなあ〜。しょうがないか。とにかくジャマイカに到着すればいいんだから。
ようやく空いていた椅子を一つ見つけてそこに腰を下ろした。そして早速NYタイムズのマラソン特集ページを開いて、自分の記録を確認。おお〜結構速いじゃん。ん〜満足とニヤニヤしていたら、隣に座っていたお兄さんが、新聞を覗いている。
「あら、兄さん、あなたも走ったの?」と聞いたら、
その色の白いお兄さんは
「走った。タイムは・・・・」「あった、これだ」
私のゴールタイムとすごく近い。あら〜、同士だ〜。急にうれしくなった。しかし、その後、そんなに話は進まず、彼がドイツから来たという事、そしてジャマイカに行くという事、私と同じエアジャマイカを予約していたけれど、キャンセルになったのでこっちに来た事を聞いた。
・・・もうとっくに搭乗開始をしてもいい時間なのに、そのそぶりがない。周りの乗客もなんとなくざわざわし始める。予定の出発時刻を過ぎて、ようやくアナウンスが・・・。
機材が故障しているので、出発が遅れます。大幅に・・・・。
あ〜、又ですか?それで?ジャマイカには行けるの?だんだん不安になってくる。
隣の彼も不安になってくる。
そのうちに、どう考えてもジャマイカ行きには乗り継げない時間になってきた。しぇ〜、勘弁してくれ〜。
せっかちな私はカウンターに行って、「ジャマイカに今日中に行けるの?」と聞いたら、
「行けないかもね」だって。
「ジャマイカ行きの最終便に乗れなければ、マイアミに泊まって翌朝のフライトで行ってください」だってさ。そんなの当たり前だろう。
隣のお兄さんに、今日中には行けないかもと話をしたら不安そうな顔をしている。私だって不安だ!

ようやくすったもんだした挙句、JFKを飛び立った飛行機は夜になってマイアミに到着した。が、アメリカン航空からは、こちらには何の話もない。私はジャマイカまでの搭乗券を持っているのだ。
延々長蛇の列に並んで翌朝のジャマイカ行きのフライトに変更してもらってから、次は別のカウンターに行って、「今夜の宿をなんとかしてくれい」と話をしなければならない。
だまっていたら空港で寝るか、自分でどこか予約して翌朝ここへ戻ってくるかのどちらかだ。
泣き寝入りはしたくないので、ホテルを1泊と晩ご飯と朝ご飯を用意してもらった。だって、私は何も悪くないのだ。
でも、こんな事は日常茶飯事なのだろうから、航空会社も別にどうってことなくホテルを用意してくれた。
・・・例の彼は、なぜかいつも私の後ろにくっついている。不安そうな顔をして。
しょうがないので、彼も同じスケジュールで・・・とその都度説明。

マイアミ空港のそばのホテルで、一泊損をしてしまったジャマイカのリゾートの事を思いながら、あ〜どうしていつもトラブルばかり起きるのだろうと、つぶやきつつも、疲れていたのでぐっすり眠ってしまった。

翌朝、レストランに朝食を食べに行くと、例のドイツ人の彼が、正しい姿勢で朝食を食べている。「おはようございます。」とにこやかに挨拶を交わして・・・。
さて、再び空港へ。シャトルバスも結局彼と一緒になり、なぜか一緒にエア・ジャマイカのカウンターに行き、チケットを見せる。
カウンターの陽気なおねえちゃんは、「一緒なのね。じゃ席は隣同士に・・・。」
「・・・いや、一緒じゃないんだけど・・・(まっ、いっか)」
結局、ジャマイカ行きのフライトでは隣同士の席に座る事になりそうだ。

私の思い込みでは、ドイツ人なんだから英語は私よりずっとよくわかるはずと思っていたが、どうもそうではないらしい。しゃべっている英語を聞き取るのが苦手みたいで、なぜか私が聞いた内容を彼に説明しているという具合になってしまっている。だいたい私のヒアリング能力だってたいしたものではないのに、それをドイツ人に英語で説明するなんて・・・。一体どうなっているんだ。

飛行機に乗り込み、隣同士の席に座ってホッと一息。
まずは、ウエルカムドリンクのサービスだ。
エア・ジャマイカは、エコノミーでもウエルカムドリンクにシャンペンが飲めると聞いていた。私はそれが楽しみだったのだ。
レゲエの流れる機内で、シャンペンを飲みながら南の島のだらりん生活を想像して楽しむ。
う〜ん、幸せ。
ジャマイカンのヒップがバシッとしたフライトアテンダントのお姉さんに
「お飲み物は何にしますか?」と聞かれたので、私は迷わず
「シャンペンくださいな!」
隣の実直なドイツ人の彼は何を飲むのだろう・・と思ってたら、
「ミルク!」
何〜、ミルク〜!?び、びっくり。お酒飲めないのかい?いやそんなはずないだろう。
朝だから?朝だって、仕事に行くんじゃないんだし、シャンペンくらい飲んでもいいでしょう。
・・・とあまり会話の進まないまま、ジャマイカに到着。そこはもう本当に明るい光が溢れていて、だまっていても顔がニタつく世界だった。

あ〜ようやく到着した。さあ〜のんびりするぞ〜。
はて、彼は?いたいた。荷物のターンテーブルの前で、ちょっと険しい顔で立っている。
「荷物を確認するまでは安心できない」
は〜確かにそうですね。そうでした。私は着いただけですっかり安心してました。
荷物を受け取って初めて、このなが〜いジャマイカまでのフライトが終わりだ。
結局、二人とも荷物を無事に確認する事ができた。
ここで彼がようやく笑顔になって、お互いに
「良い旅を!」と握手してそれぞれの目的地に向いましたとさ。

彼は、モンテゴベイの友達の家に行くそうだ。
私は、モンテゴベイのリゾート、「COYABA」へ。村上春樹の「うずまき猫のみつけかた」に出てくるリゾートだ。ま、そこの話はいつかまた。

あ〜彼がドイツ人じゃなくて、イタリア人だったら、運命的な出会いで今頃イタリアに住んでいたかもしれないな(爆笑〜〜〜!)
posted by kenji&kenjiの姫 at 09:53| ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 旅の小話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
出来立て小話早速拝見。
姫さんてインターナショナルだな・・・
しかもすごすぎる自分へのご褒美だ。
私なんか一人旅で(しかも外国)こんな目に遭遇したら緊張のあまり熱だすと思います。
陽気だねぇ〜〜いっそジャマイカ人に生まれてきたらバッチリだった?
私もレゲエは大好き!本場で聞くのは最高なんだろな。
あと赤&黄色&緑の世界ってどんなかな?

しかしドイツ人の彼はずいぶん引っ込み思案だったみたいで姫さんがいなかったら相当困ってたでしょうね。
ドイツ人は英語は苦手なの?
以前外国のスキー場のリフトで話しかけられたけどドイツ語で通すから笑うしかなかった・・・

そうだねそうだね♪イタリア人だったら即ナンパされてジンセイ変わってたかもね。
(kenjiさんごめんね)

ジャマイカ滞在の小話も期待してます!
Posted by mo-chanママ@熱心な読者 at 2005年02月23日 10:52
Keijiの姫さん、おはようございます。

ヘぇ〜〜凄いなぁ〜一人で外国なんてわたしも考えられません。
外国って時間とか割合ルーズですよね。あまり気にしないのかなぁ?
私達も以前雪で発着が出来なくて成田で1泊したことあります。しかも出国手続き終わってしまったので、飛行機の中で寝泊まり。どういうことなのかわからないですが、飛行機会社と成田空港各々から食事が出て飛行機と空港を行ったり来たり。全部たいらげましたけど(汗)
宿泊先には当然連絡が行ってるだろうと思いきや(ツアーだったので)向こうの人はさして気にしてた様子も無く、何故昨日こなかったのですか?だって。welcomeフルーツがガビガビに・・・。
しかも新婚旅行だったのでベットに花びらでハートのマーク(頼んだわけではないですよ。ホテルの演出ですよ〜)もドライフラワーみたいになってました。初っぱなから枯れてました私達(笑)あの1泊を返せ〜〜!
私も海外行きたい!!です。
長いコメント失礼しました。
Posted by バロンパパ@office at 2005年02月23日 13:06
読者のママさん、パパさん、こんにちは。
私は決して英語がペラペラしゃべれる訳ではなく、まして困ってるドイツ人の彼を助けるなどという前に自分の事をなんとかしなくてはいけないと精一杯なのに・・・。人間やればなんとかなるもんです。窮地に立たされれば開き直れます。
一人旅歴が長くなるとその度にとんでもない事が必ず起こってしまって、ちょっとの事ではへこたれない強い根性が出来上がってしまいました。
こんな事が初めてだったら泣き崩れてドイツ人の彼の同情を引いて違う展開になっていたかもしれませんが、いかんせん、私の方がたくましく見えてしまったということでしょうか?ああ〜、情けないやら、おかしいやら。

結局、楽しみにしていたリゾートにも夜遅くなってから電話して今日は行けないと伝えました。でも、日本の代理店を通して予約してたので1泊分は返ってこなかった・・・。ウエルカムフルーツは幸いにも新しいものと交換されていました。

しかし、よく考えるとご褒美といっても一人でジャマイカのリゾートに乗り込む神経もどうかしてるかもしれないですね。決してナンパ目当てではありませんから〜。

ジャマイカは空港に着いたとたん、空気が違っていましたわ。あんなところに住んでたら働くのは馬鹿らしくなります。
Posted by kenjiの姫 at 2005年02月23日 16:12
ご無沙汰しました。
姫さんって、一人でNY行くだけでも尊敬してたのですが、ジャ、ジャマイカ一人旅ですか。
降参ですm(__)m
私がドイツ人で印象に残ったのは、日本でのワールドカップサッカーの時。札幌でドイツ戦があった前の日かな、私はちょうど出張で東京から帰ってきたところで、千歳に着くとJRがポイント故障だかで運休になってる。テロか?みたいな話にもなってて、結構物々しい雰囲気。
で、バスをご利用ください、と。
到着ロビーには結構外国人、特にドイツ人がたくさんいて、この人達、ちゃんとJRからバスに乗り換えられるだろうか、と何となく心配していると、ドイツ人の皆さん(団体という訳ではない。みんな個人)、係りの人に事情を説明されると、「ありがとう」とペコリ。バスカウンターに行ってチケットを購入し、「ありがとう」とペコリ。バス乗り場へ行き、「私の乗るバスはこれでよいのでしょうか」「そうですよ」と言われると、「ありがとう」とペコリ。
バスの中でも、皆さん静かで、明日試合だからと興奮する風でもなく、とても紳士的な方々でした。
日本ではフーリガン、フーリガンと大騒ぎされていたので、ちょっと拍子抜けでした。海外旅行で柄が悪くなるのは、日本人団体客だけかな。
Posted by yana at 2005年02月24日 00:06
yanaさん、こんにちは。忙しそうですね。
大人になると(子供でもそうだけど)、休暇やその他もろもろの条件で、誰かと一緒に旅をするという事がだんだん難しくなります。ましてジャマイカくんだりまでなんてねえ。新婚旅行じゃないんだから。
そうなると、じっと行かずに我慢するか、一人で行ってしまうかのどちらかなので、私は一人でさっさと行ってしまうを選んでしまった訳です。
函館に旅行するのも、東京行くのも、ジャマイカ行くのもこうなってくると大して変わりなくなってしまって・・・。今では、時間とお金があれば地の果てでも一人でいけるような気がします。単なる慣れの問題のようです。

そうかサッカーの時もドイツの方たちは礼儀正しかったんだ。どこへ行っても国民性って出るのでしょうかね。そうなると諸外国で、日本人の国民性はどんな風に写っているんだろうか?ちょっと心配だ。
Posted by kenjiの姫 at 2005年02月24日 06:09
こんにちわ。

楽しく読ませていただきました。
姫さんのおっしゃるとおり南の国に住んでいると働く意思が薄らぐかもしれませんね。
先進国が寒い地域に偏っている理由がよくわかります。
ネットの世界もそうですね。
北欧など寒い地域のほうがよりコアに発達しているように思います。
あ、インドは寒くないか・・・・・。
ヒトの脳は寒くなればなる程、ニューロンが発育していくのかなぁ?

ところで、
フロリダでマナティに会いたいとは思いませんでしたか?
Posted by 赤ビ〜トル at 2005年02月24日 11:55
北海道くらいの緯度に先進国って集まっているんですよね。決して東京の緯度と気候は先進国とはいえないなあ。

私の脳は度重なる冬キャンですっかり凍り付いてしまいなかなかうまく働きません(笑)。

フロリダでマナティですか。
この時は、ひたすら何もせずのんびりカリブが条件で、場所をどこにするか結構悩んだのです。
なぜかフロリダ半島は通り越していました。
マナティと一緒に泳いだら癒されるでしょうね。
結局、せわしない私はジャマイカまで行ってジョギングシューズを履いてしまい、少し奇異の目で見られてしまいました。だめですね〜。
Posted by kenjiの姫 at 2005年02月24日 18:47
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