2010年10月22日

歴舟中の川の赤いヘルメット

今年は2回、歴舟の支流「中の川」を下るチャンスに恵まれた。
8月14日、この時は、たっぷりの水量で、うっとりするほどの川だった。
IMGP6755  
カムイコタンまで漕いで、翌日河口まで目指したときは、雨模様。
その後も結構な雨が降り続いた。そして、飛び込んできたニュースは、日高山系を縦走中の大学生が遭難し、3名が亡くなったとの事。数日前の、あの夢のような川が牙を剥いたのかと、自然の恐ろしさを感じていた。

そして1ヵ月後、クラブの例会で再び歴舟中の川へ。今度は前回とは違って、水が少なくてカヌーの底をガリガリしながらの川下り。
でも、美しい景観は変わらず。
平成22年9月18日 048 
日高の山の奥深くから、美しい水が流れ、自然の素晴らしさを感じさせてくれた。
IMGP0120 
ツアーも終盤に差し掛かったところで、白くて丸い石の河原にポツンと寂しそうにしていた赤いヘルメット。使い込まれた登山用の赤いヘルメットだった。
もしやと思って、そのヘルメットをひょいっとカヌーに乗せてカムイコタンまでの川下りを終了。大樹町の駐在所に届けてきた。

しばらくして、丁寧な文字で書かれた手紙が、私のところに届いた。やはり、そのヘルメットは遭難して亡くなった方のものだった。
自力下山した唯一の生存者Kさんからの手紙を読んで、拾ってきて良かったと,ホッとした気持ちと、Kさんや亡くなった方のご両親の事を考えて胸がつまる思いとが、交錯した。
遭難した場所からはずいぶん下流まで流れてきた赤いヘルメットは、きっと亡くなった方の思いを乗せてやってきたんだろう。

自然は美しく優しいけれど、時には牙を剥いて私たちに押しかかってくる。山や川など自然の中で遊ぶ時には、いつのその両面を忘れずにいたいと思っている。

関係者の方々へ。自然には謙虚に、しかし恐れずに、これからも力強く生きてください。また北海道の山へ。
ご遺族の方々へ。歴舟中の川はとても美しい川です。中の川を下る度に、私たちはみなさんの事を思い出し、そして祈るつもりです。

posted by kenji&kenjiの姫 at 22:00| 北海道 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヘルメットが帰るべき場所に戻って良かったですね。
ケガ、事故には十分注意しなくては。

そう言いながら、10月10日の山で脛を強打しました。
腫れも少し残っていて、今頃になって何故か足首がブス色に変色し痛いのです。

年なんですねぇ・・・。(涙)
Posted by おおぬま at 2010年10月25日 11:04
おおぬまさん。
帰るべきところに帰ってきっと落ち着いたでしょうね。良かった。なにしろ頭を守っていた大事なものだからね。

怪我大丈夫ですか?大事にしなきゃ。
Posted by kenjiの姫 at 2010年10月25日 23:07
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